今回はおとなしい回だったが、ロッテ(折笠富美子)ファンは狂喜したはずだ。テーマは、ネットではうざい少数派ほど目立つ。
三人組はアッコがタルトを盗み食いした罰として翌日、食材をトラックから降ろすことと補修を受けることになる。しかしロッテは当日「ナイトフォール」という小説の第365巻の出版記念イベントに出かける予定だったのでショックが大きい。そこでアッコはロッテ、スーシィと配達後、補習をすっぽかし配達トラックに乗り込んで出版記念イベントに出席する。そこでロッテはクイズ大会に見事に優勝して作者アナベルから直接万年筆をもらう。その時、アナベルはロッテに「次の作者はあなたよ」と囁いてパッと消えてしまう。
アッコは猪突猛進型、スーシィはマッド・ボタニスト(狂った植物学者)と性格付けができるが、ロッテはおとなしい子供という印象しかなかった。しかし今回のストーリーでロッテはキュートなヲタク魔女であることがはっきりした。ロッテはシャリオに憧れシャリオになりたいアッコと違い「私にはできない事ができる人…そういう人を応援するのが私は好きなの」と宣言する。これぞヲタク宣言である。
さらにダイアンは出てこなかったが、取り巻き連中であるハンナ・バーバラ(この辺りのネーミングも監督の海外志向が出ている)はしっかり脇役を演じていた。とくにバーバラ(赤崎千夏)は隠れナイトフォール・マニアだったことが判明。好感度がアップした。
アナベラは、リアル17歳だけどベテラン声優の諸星すみれが演じている。キャラは子供天才作家であり、今回限りに終わらずまた会いたいものだ。
そしてバドコック先生(矢野亜沙美)。校長を補佐する立場(教頭のようなもの)にいて学園の財政難に頭を悩ませているが、そんな彼女にも息抜きが必要。それが「ナイトフォール」読書というわけで、ロッテのSNS仲間だし、学生に見られてもバレない全身着ぐるみのコスプレで会場に現れた。彼女も好感度が大幅にアップした。
クリエイターの気持ちもファンの気持ちもわかるサブカル回だった。
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