久美子にとって姉麻美子は憧れだった。吹奏楽を始めたのも麻美子の影響だった。しかし麻美子は高校受験とともに楽器を辞めてしまい、姉妹の溝は少しずつ深まっていった。
その姉が妹の横で大学中退について両親と話し合っている。姉は「受験なんか嫌だった、トロンボーンもやめたくなかった」と叫んだ。しかし父親は「出て行け、生活費も自分で何とかしろ」と言い捨てる。
翌々日、風邪で学校を休んだ久美子のもとに麗奈が見舞いに来た。ユーフォニアムのCDを部屋で二人で聞いていると、麻美子が入って来て「聴きたくない、嫌いだから」と言ってCDを止めてしまう。麗奈の前で失礼なことをされた久美子は切れてしまい、「だったらトロンボーン続けたかったなんて言うのはズルい」と怒った。
ムシャクシャして麻美子が外出すると秀一に出くわす。秀一は麻美子に「久美子はお姉さんにずっと演奏を聴いて欲しがっていた」と告げる。 その一言で麻美子もいろいろなことを思い出した。その夜、麻美子は久美子の部屋へこっそり行き、久美子の演奏の入ったCDを貸してと頼む。
二人の仲がうまく行ってないことを知っている秀一の、幼馴染としてのナイスリカバリーである。麻美子も私立校進学で親にお金をかけてもらった分、公立高校の久美子には優しくせねばなるまい。
久美子のおさな姿はロリコン殺しだw。しかし麻美子のトロンボーンを吹く姿も凛々しい。個人的にはこっちが好き。
今回は作画監督の角田有希が独り立ちした回。とくに夜の川辺で麻美子が一人ベンチに佇むシーンは美しかった。こういう才能が京アニには育っている。その辺がジブリとの違いか。この美しい作画に人気沸騰しているアメリカでは、ラノベまで翻訳されるそうだ。
次回は退部するかも知れないあすかが久美子を自宅に招待する回だ。以前、夏紀には時間をとって事情を話したみたいだが、後輩の久美子にも同様に直接伝えたいのだろう。