2018 競馬

京都記念 2018 クリンチャー , 共同通信杯 オウケンムーン

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日曜の京都競馬場は晴れながら土曜日にずっと雨が降っていたので、かなりの重馬場。
メンバーは古馬のB級と4歳の一線級が集まり、4歳が圧倒的有利。中でもレイデオロ(ダービー馬)とアルアイン(皐月賞馬)、モズカッチャン(エリザベス女王杯)、ディアドラ(秋華賞)のG1勢に注目が集まるが、見事に4歳クリンチャー(牡馬の中で最低の55キロを背負う)が抜け目になっていたw。

パドックではディアドラ、モズカッチャンがビロードみたいな冬毛っぽい毛色。クリンチャーは太く見えるが気配は抜群。レイデオロはいつものチャカ付きだが、休み明けの皐月賞はこの雰囲気で走らなかった。アルアインはチャカ付き気味だが、レイデオロほどは酷くない。

レースはレイデオロとモズカッチャンがぶつかって後方から進む展開で速くもやや波乱気味。クロコスミアは逃げて、プリメラアスールミッキーロケットが番手争い。そしてアルアインが好位に付ける。

少し間を置いて、クリンチャー、ディアドラが進むが、レイデオロは速くも掛かったようだ。二角では内を突いてクリンチャーが好位に上がる。そして坂の上りでレイデオロが外から先行勢に襲いかかる。内のクリンチャーはじっとしている。

直線ではレイデオロが馬場に良い外側で先頭に立ち、さらに外にアルアインが合わせる。最内からコース利でモズカッチャンがじわっと伸びて前を行くクラシック馬二頭に襲いかかる。

ところが真ん中にぽっかりスペースが空いてしまい、そこを衝いたのがクリンチャー。楽々抜け出し優勝。勝ち時計2分16秒3、上がりは36秒1。
二着には大外のアルアインが1馬身差で入り、三着はレイデオロ。四着は上がり一位(35秒9)のモズカッチャン。

途中13秒台のラップが二回あったスローペースなのに、レースの上がりが36秒3。完全にスタミナ勝負だった。不良馬場の菊花賞2着馬クリンチャーが勝っても何もおかしくないのに4番人気という不思議w。

今年は藤岡佑介が来ると言われて久しいが、クリンチャーと一仕事してくれそう。太目に出たのはディープスカイが父だから仕方ない。大阪杯より宝塚記念向きか。

 

府中の共同通信杯は良馬場で行われ、大外枠のグレイル(武豊騎乗、京都2歳S勝ち馬)が人気だったが、コスモイグナーツが大逃げを打ちエイムアンドエンドが番手を取って三番手以降が離れる展開、こうなると内枠が走りやすくなってしまう。

中団の前内側を気楽に走っていたオウケンムーン(北村宏騎乗)が直線でズバット抜けて優勝。時計は1分47秒4で上がり33秒5.頭は高いが、父オウケンブルースリ産駒らしい府中向き脚質で、見応えのある勝ちっぷり。関東勢ではかなり上位だ。ただ10キロ減だったため、皐月賞へ直行した方が良いだろう。

二着はとても届かぬ位置から差してきたサトノソルタスが入ったが、これは鞍上のムーア騎手が追ったおかげという感じがする。

三着は逃げ馬を自力で潰したエイムアンドエンド(ミナリク騎乗)が入った。

 

 

関東馬が1位から4位を独占したが、関西馬グレイルはスタートで好発進したにもかかわらず、直線で伸びを欠く状態。二番人気のステイフーリッシュも12キロ減が祟ったか、見せ場なし。関東と関西のクラシックでの力関係が分からなくなってきた。

 

 

 

 

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