今季の白泉社少女漫画雑誌「花とゆめ」のアニメは珍しいノイズロック系片恋もの。
ニナ(CV早見沙織)は高校の入学式で軽音部としてギターを弾くゆず(CV山下大輝)と再会する。ゆずはひとつ年上で幼くして作曲の才能を開花させたが6年前にニナの前から突然消えていた。それが高校でダブってニノと同じクラスになる。軽音部ボーカルの美桜(CV高垣彩陽)はニノを想うゆずの気持ちを察して、次の演奏を前にして消えてしまう。慌てたリーダーのハルヨシ(CV小野大輔)は代役にニナを立てる。
初回から展開が速かった。速すぎて意味わかんねーw。勢いが止まるまでは経過観察が必要だ。このマンガこそがパンクじゃないか。
従来「花とゆめ」は男子受けを狙って正統派少女漫画をアニメ化して来たが、今回は一転して尖った少女漫画を使ってきた。まるで「別マ」の「君に届け」のような画風だ。(そう言えば昔はよく能登麻美子と早見沙織の声を間違えた)
内容もずいぶん現代風だ。CGの使い方が下手。「グラスリップ」のような静止画の使い方は上手。この番組企画は女性向けに設計されている。深夜時間帯になかなかの冒険だろう。
日本でも近年パンクロックやその後継者であるノイズロック、グランジ等が市民権を得ている。しかしセックス・ピストルズ全盛期に拒絶反応を持ったせいで初期にパンク嫌いになった(今は中立的な)身には、ストレートボイスのはやみんがまさかノイズを歌うとは思わなかった。かなりの冒険だが、彼女もそれなりに練習をしているようだ。前季の「風夏」では
Linn>はやみん
と思っていたが、今作で共演するあやひーは武蔵野音大声楽科卒だから
はやみん>あやひー>Linn
を目標にしているようだ。凄まじいプロ根性だねー。前期は「幼女戦記」「風夏」の二本に出演したがともに主役でなかったから、合間を見てトレーニングしたのだろう。
とくに音楽アニメ同士だから、いかに講談社マガジン系の「風夏」が駄作だったかよくわかったw。バンドリなんか比べようがない。
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