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Charlotte (9) 夢の中の妹

投稿日:2015年8月30日 更新日:

今週の土曜アニメは「Charlotte」を採り上げる。

ゲームクリエイター麻枝准原作、「SHIROBAKO」のP.A.WORKSがアニメーション制作している、超能力もの。音楽部分は麻枝准の監修。

麻枝准と言えばゲームブランド「Key」の主催者でClannad(京アニ制作)やリトルバスターズ(J.C.STAFF制作)、Angel Beats(P.A.WORKS制作)というようにゲーム制作とアニメを連動させることで有名だが、今回もAngel Beats同様にオリジナルアニメを先行させてからゲーム制作に移行するつもりのようだ。

乙坂有宇(内山昴輝)は中学生でなぜか家族から離れピザソース好きの可愛らしい妹・歩未(麻倉もも)との二人暮らしだが、他人に5秒だけ乗り移れる超能力を持っていた。そのため高校受験で優秀な学生に次々と乗り移りカンニングして優秀な高校に入った。しかしその能力を生徒会に知られ退学となり、星の海学園に転校させられる。生徒会長の友利奈緒(佐倉綾音)に生徒会に誘われる。生徒会は友利と高城がいたが、二人ともあまり役に立たない超能力を有していた。二人の仕事は協力者が発見した超能力者を説得して能力を使わないようにするか、星の海学園に転校させることである。ある日、協力者熊耳は超能力者を発見するが、それは有宇の妹歩未だった。しかし時既に遅く歩未の超能力「崩壊」は発動してしまう。歩未はがれきに埋まり亡くなってしまう。自暴自棄になった有宇だが友利が支えてくれる。友利と一緒に行ったポストロックバンド「ZHIEND」のライブで初公開された歌を有宇はどこかで聴いた覚えがあった。その瞬間、気を失って夢を見る。そこにはなぜか兄がいて妹を一緒になって守ろうとしていた。再び目を覚ましたとき、病院のベッドで友利が付き添っていた。そこへ夢の中にいた熊耳がやってきて、有宇を兄のところへ連れて行き妹を救おうと言う。

第一回から第七回までは何かに付け「ござるぅ」という妹・歩未がかわいいだけのアニメだった。それが第八回であっさり死んでしまい、第九回は突然音楽アニメになりSARA(沢城みゆき、歌Marina:名作「Angel Beats」の学校バンドボーカルと同じ組み合わせ)のアカペラに魅せられる。そして第十回のライブ回、いよいよライブも佳境というときに有宇は倒れ、夢の中で妹と再会する。夢から覚めても妹は生きていると言われ有宇は混乱するという流れだ。

見事に作者は妹可愛いやという視聴者の心を取り込んでいる。これから最終回に向けて妹を助けることが目的になるが、前半に敷き詰められた伏線が一つ一つ回収され、視聴者もカタルシスを覚えるだろう。

なにせ妹が可愛いだけでシスコンが毎週五万人も「Charlotte」をニコ生で見ているのだ。(佐倉綾音がときどき生コメントすることもあるが)

この一時間前には「シンデレラガールズ」がニコ生放送されているが、そちらはTVでは付かない予告編付きなのに三万人足らずである。

さらにその上にこれからはストーリーが動き出す。今季アニメ一位の座を賭けて、最後に向け大きく変動しそうだ。ライバルは「のんのんびより りぴーと」だがどちらも佐倉綾音が重要な役で出演している。媚びないので好き嫌いが分かれやすいが、今もっとも熱い声優なんだろう。

 

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