南極観測隊の集合場所であるオーストラリアのフリーマントルへ行くためにはシンガポールで飛行機をトランジットする。今回は週末と重なったため、二日ほどシンガポールで自由時間ができた。
早速報瀬は観光気分で日向とキマリは買い物をし出したが、意外と年下の結月が海外経験が豊富なためしっかり者で年長組をまとめている。
マーライオンを見物して、食事に行くがジャンボサイズのシンガポールチャーハンが出てきて、みんなお腹がパンパンである。
それでもキマリはアイスは別腹とドリアンアイスを買ってくる。一口頬張ったら、独特のウンコ味が口中に広がり、吐き気を催す。
シンガポールの夜景を楽しむ最中、日向だけハンドバックの中をゴソゴソ探しているのをクールな結月は見逃さなかった。
パスポートをなくしたと言うのだ。ホテルのトランクの中を見ても無い!再発行は週明けになり次の飛行機に間に合わない。仕方なく日向だけ遅れて出発することにしたが、その背景には人に気を遣われると返って疲れてしまう日向の性格があった。だから高校も中退したのだ。
しかし熱い報瀬がそれを許さなかった。翌日、チケット変更すると1ヶ月先になってしまうのを知る。それではフリーマントルでの観測隊集合時間に間に合わない。そこで報瀬は南極用に蓄えていた100万円を使いビジネスクラスで四人の座席を確保する。
熱い思いは日向にも伝わったが、報瀬がハンドバックの中を覗くと日向のパスポートがあり、背筋がゾーとする。入国時に日向が靴紐を治す際にパスポートを報瀬が預かったのだった。
報瀬の表情の変化を見抜いた結月名探偵は「何か隠してますよね」と言い当てる。
チケットをキャンセルした後、報瀬と日向は罰ゲームでドリアンを生で食わされる。
Cパートでは隊長とおそらく前川隊員が夜のシンガポール港で黄昏れていた。ちょうどめぐみがCパートに出てきたのと同じだ。次回、何かあるのか。
完全無欠に見えた日向だが、それなら何故高校を中退したのか。そのキャラを浮き上がらせるために、一話使ったようだ。また同時に報瀬の熱い面と結月の冷徹な面を描いていた。
箸休めの回だな。刑事事件を起こしたとかもう少しドラマティックな部分を期待していたから、やや拍子抜け。
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