余韻を残す感動的な終わり方だったと思ったら、サブタイトルの「それから」って夏目漱石でなくCパートのことじゃねえか、リア充死ねw。
小太郎は思った通り私学を落ちて、千夏と同じ市立高校に合格した。千夏は合格発表の日に思い切って小太郎に告白する。小太郎はごめんと振って、ようやく千夏も諦めがつく。
卒業式の日、小太郎はろまんから投稿サイトに自作小説をアップすることを薦められる。
卒業式の翌日、小太郎と茜はデートする。夕方になって小太郎は毎週片道二時間の遠距離恋愛をすると誓うが、茜は千夏の存在が不安で突然泣き出してしまうのだった。
引越し当日、気まずい気分のまま、茜の引越し作業が進む。小太郎は祭りの稽古で行けない。小太郎に古書店の立花が、投稿サイトに載っている小太郎の小説にコメントが一杯付いていることを教えてくれる。読んでみると茜のコメントがあった。「この先はどうなるんですか?」
ここで終わればハッピーエンドでもサッドエンドでもなく、余韻エンドで最善だと思ったが、Cパートが余計だった。喧嘩してシャドーボクシングをしながらもその度LINEで仲直りして遠距離恋愛を成就させ、最後は結婚して子供まで授かるとは非リア充殺しもいいところだ。
しかし作品全体の評価が下がるわけではない。何回でも見てしまう。最終回で忘れられない作品になった。今期の中では「有頂天家族2」と並ぶ出来だ。
今まで岸誠二監督はこう言う作品に最も遠い人だと思っていたから、意外だった。ぜひ、同じメンツで劇場用アニメを望む。
ちなみに間違えている人が多いが、小説の作者安曇治と言うのは主人公の本名ではありません。尊敬する太宰治と本名である安曇小太郎のミックスです。
ヒロイン茜役の声優小原好美は、伸びると思う。さすが大沢事務所期待の星だ。
それからLINEがますますガラパゴス的に日本だけで流行することを予言しておこう。