いよいよテレビ最終回だ。このあとは劇場版に引き継ぐ。
防衛ロボット・シオマネキとの戦闘中にゆめみが近づいてきて大破させられる。シオマネキも屑屋が持っていた最後の銃弾一発で倒されたが、壊れたゆめみはもう元に戻すことは出来ない。ゆめみは横たわって今までの楽しかった思い出や仲間との別れの思い出を語り、「壊れていたのは自分ではなく世界の方だった」と言う。最後に自分のSDメモリの位置を教えて自分の記憶が復活できることを告げ、「ロボットの天国と人間の天国を分けないで下さい」と言い残して動かなくなる。
EDはいつもの曲ではなく、ゲーム原作で流れた宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」。そしてCパートで屑屋はプラネタリウムを再び上演するために星屋として生きていくことを誓う。
映画は予告編を見ると、テレビの再編集版と屑屋が老人になってから子供たちを集めてプラネタリウムを見せている場面が流れるようだ。老人役は何と外画吹替えの長老大木民夫(88歳)!まだ現役でやってらっしゃったのか。楽しみだ。
やはり泣きゲーのKeyだ。全体の量としては小さいものだが、上手くポイントを突いていた。
雨が降っているので泣けないはずのゆめみが泣いているように見えるのには自分も泣けた。
短い作品だったが十分、名作の部類に入る。
ただ最近の若い連中は、これぐらいの泣きのシーンがあると長いと不平を垂れる。感情を揺り動かされるのが嫌なんだろうな。そして自分たちは感情的でない冷静な人間だと思い込もうとしている。それは我々の世代(シラケ世代)から始まっていた。友人の中にも映画で泣くのは馬鹿なことと公言する奴がいた。今のこの醒めたムードは、我々の子供の世代がますます感情を失っているのということなのだろう。
実に恐ろしいことだ。
製作 david production
監督 津田尚克