2017年秋 3月のライオン2前期 アニメ

3月のライオン 第2期第10話 (32話) 「銀の羽根/川景色」

投稿日:2017年12月21日 更新日:

銀の羽根

山崎順慶回想。子供の頃の友人たちと飲んでいる。彼らは全員サラリーマンで、将棋のことを知らず酒の勢いでくだらないことばかり言う。山崎はあまり詰まらないので鳩の世話があると言って帰ってしまう。彼は鳩レースという趣味を持っていた。しかしお気に入りの鳩「銀」が前回のレースで行方不明になっていた。

彼は努力をモットーに頑張ってきたが、なかなか昇段できず、新人王のタイトルばかり貯まる一方で、順位戦は降級している。知らず知らずのうちに将棋が小さくなってきたのが、二海堂戦の千日手で思い知らされる。
銀は痩せ細った身体で帰って来た。独り身の彼はまるで息子が帰って来たかのように喜んだ。

川景色

甘味処「美よし」で桐山川本一家の新人王祝勝会だ。何を頼んでも構いませんと胸を張って言う桐山に対して、あかりひなは目をキラキラさせてメニューを眺めている。そして突然、二人が頼み出したかと思うと、伝票の明細欄が足りなくなる勢いで注文する。爺さんが餅を頼むと、二人は目を輝かせて追加の餅を頼む。桐山がちからうどんを頼むと、やはり二人は目をキラキラさせるので桐山は「ちからうどん三つ」と言い足す。あんみつのトッピングが多すぎて、冷やし中華の皿に入れられる始末だ。

ここからは回想シーン。ひなはいじめに遭い鴨川のたもとで一人佇んでいた時、新人王戦に勝った桐山は現れた。お腹が空いているひなに桐山は駅でプリンを買って来てくれた。制服が分からないように自分のコートを着せて、プリンを与えて胃薬までもらったのだ。ひさびさにひなは笑顔を見せた。この後、ひなは帰ってきて家族に修学旅行の出来事を笑顔で報告する。こんな笑顔を見るのはいつ以来だろうと、あかりは感慨が深い。

前半の山崎五段のエピソードと後半を入れ替えて欲しいという意見が見られたが、そいつは全体を見ていない。羽海野チカという漫画家というより作家である人が、最善だと思った並びが「最善」なのだ。だいたい原作漫画二話に対して一話のアニメ放送に乗せる上でも、この並びが最適ではないか。新房総監督だって羽海野チカの作った順列を動かせるほどの力はない。宮崎駿でも無理だろうな。それほど羽海野チカは大先生なのだ。すぐ消えてしまう普通の漫画家とは違う。

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