今夏は親父視点から見ると、残念ながら内容が薄かった。今期の国産アニメは9作品しか優秀作に選べなかった。また春から続く後期作品が3つもランクインしており、夏開始アニメのレベルが低かったことを示唆している。
その中でもディオメディア作品が上位2つを独占した。第1位の「アクションヒロイン チアフルーツ」は「ろこどる」を特撮ヒロインに置き換えた作品で、年季の入った特撮マニアに馬鹿受けした。同様の町おこしアニメだった「サクラクエスト」を圧倒する素晴らしい出来だった。劇中プロデューサーを務めた御前役の声優M.A.Oの代表作になるだろう。
第2位の「アホガール」は「マンガ家さんとアシスタントさんと」に続くヒロユキ原作15分ギャグアニメで、悠木碧、杉田智和という人材を得て前作以上のスピードで火曜の夜を席巻した。
第3位はPA.Works制作のお仕事シリーズ「サクラクエスト」(後期)は水曜夜のサクラ戦争に何とか勝って、ベスト3に残った。しかし前期の同社作品「有頂天家族2」と比較すると脚本がかなり落ちる。
グルメとファンタジーの融合アニメ「異世界食堂」はドラマ「深夜食堂」や「孤独のグルメ」同様に深夜の空腹時には辛い飯テロ作品だった。今後このアニメはシリーズ化されるだろう。
またアメリカのアニメ「RWBY Volume 1-3 The Beginning」は5位に入った。騒ぎを起こした「けものフレンズ」を思わせるチープな日本風CGだったが、迫力やスピードが日本製アニメと全く違った。
今季優秀作品の順位は以下の通り。
- アクションヒロイン チアフルーツ(ディオメディア)
- アホガール(ディオメディア)
- サクラクエスト(後期、PAワークス)
- 異世界食堂(シルバーリンク)
- RWBY Volume 1-3 The Beginning(ルースター・ティース、2013-2015の米国作品だが国内初テレビ放送)
- サクラダリセット(後期、david production)
- NEW GAME!!(第2期、動画工房)
- 天使の3P!(リトルウィング)
- 神撃のバハムートVIRGIN SOUL(後期、MAPPA)
- 賭ケグルイ(MAPPA)