幼い頃に色覚を失ってしまった、魔法使い一族の少女・月白瞳美。祭りの夜、彼女は祖母の琥珀から「高校2年生の私に会いに行きなさい」と告げられ、魔法で60年前の過去へと飛ばされる。気づくと彼女は、南ヶ丘高校に通う高校生・葵唯翔の部屋にいた。自分の身に何が起きたかわからず、あわてて部屋から逃げ出す瞳美。しかしその姿が、唯翔の友人である川合胡桃たちに目撃されていて……。
ごく日常に魔法使いがいる、「魔女の宅急便」的ファンタジー世界観。ただし舞台は現代の長崎。
魔法使いの弟子が修行の旅に出されるというありきたりな話なのだが、魔女が色盲かつ行き先が2018年=60年前の実家であることがこれからどういう意味を持ってくるのか?
作画は「凪のあすから」より「クロムクロ」に近い。しかも全体にカラフルで美しい。世界の美しさを主人公がまだ知らないということの示唆か。
石原夏織が久しぶりに主役を演じている。ツンデレは得意なのだが、ナイーブな娘役は不得意だったはず。この人選にも何か意味がありそう。
PA Worksは大成功を収めた受注アニメ「ウマ娘プリティーダービー」の後、1期休んだから、作画カロリーは高そうだが、「グラスリップ」することはなさそうだ。期待は大きい。