双子とムサが公認記録を獲得し、希望を掴んだかに見えた竹青荘の住人たち。
しかしそこには、一ヶ月近く記録を出せず、焦り始めた神童とユキの姿もあった。
灰二が二人を諭そうと語りかけるが、言葉だけでは彼らを救えそうにない。
住人たちの行く手を阻むように、重たい雨が降り続く。
それでも練習と学業の手を抜かない神童に、住人たちも心配を募らせ始める。
一方、走と灰二は、陸上の専門誌に、王者・藤岡一真の姿を見つけて…。
実は神童には彼女がいたが、神童が部活に熱心なため別れを告げられる。
気持ちを吹っ切るために、神童は雨の中、練習に打ち込み、夜は部活の宣伝のためホームページ作りにも精を出す。
そんな神童のことを走は「(速くないが芯の)強い人」と評する。
走も次第に自分だけでなく、周りの走りが見えてきて、選手ごとにタイムが伸びない原因を考えるようになってきた。
チーム自体も届かぬ夢と諦めていた箱根へ向けて一丸となってきた。
前半最終回は意外にも気配りの人、神童(杉山高志)の特集回だった。
走が人のことを気に掛けるようになってきて、成長に目を見張るものもあったし、非常に充実した回だった。
前半最後の三回はいずれも好評価を得た回で、後半に向けて次第にエンジンが掛かってきた。
問題は実際の2019年箱根駅伝が終わった後から放送される2クール目だ。正月ボケで間が抜けてしまわないか?
ただし、最後に出てきた目つきの悪い男が気になる。新聞記者っぽいが、こいつが応援する立場で流れを変えてくれるかな。