アニソン最大のイベント「アニメロサマーライブ2014」第一夜の模様をNHK-BSの録画で鑑賞。
今年は三日間公演に拡大したが、三日とも満員札止めの27000人×3日=81000人を動員した。
驚いたのはアニサマ初登場のnano.Ripe。
いつもは下北沢の200人程度のライブハウスを本拠にしているので、突然100倍の観客を前にして調子が狂わうと思った。
しかしボーカルきみコのアカペラから入って観客の度肝を抜いておいて、バンド演奏が始まってもリズムを全く崩さない。
アリーナは5階まで歓喜に酔いしれていた。
ドラムの青山友樹は若いのにわかりやすいドラムをたたいている。
さすが「一つ打ち」で有名なドラマー青山純の息子である。
僕は女性ボーカルを見る目があるようだ。
早くから注目していたきみコは、本物だった。
あれほどの舞台度胸があるとは。
ただし33歳ぐらいだろうか。思ったより年を食っていた。
似ていると言われたジュディマリのYUKIも今や41歳なんだから仕方ないが。
次の曲はライブではないが、直近のヒットシングル「なないろびより」。
大ヒットしている田舎アニメ「のんのんびより」の主題歌。
来週も再来週も日曜夜22時50分から二時間でそれぞれ第二夜、第三夜を放送する。
思うんだけど、TBSは年末のレコード大賞をやめてアニソン大賞にした方が視聴率は必ず上がる。
それができないのはレコード会社とのしがらみもあるけど、先入観も大きいと思う。
昨夜の大河ドラマ「八重の桜」によると、1889年当時、東大教授山川健次郎は小説という低俗なものを読むなと学生を叱った。
今では漫画を読む学生に大人は、そんなものを読まないで小説を読めという。
120年たっても、頭の固い奴らの発想は変っていない。
そういう大人に限って漫画やアニメの進化を知らない。
120年前に夏目漱石の登場を予見できなかった連中も同じだ。
僕は自信を持って子供たちに良い漫画を読め、良いアニメを見ろと言う。