10年前から続く男子中学生をターゲットとするエロ妖怪バトルアニメ。それゆえキャラクターの絵柄が古く、15年前のアニメにしか見えない。
物を長年使っていると神が取り付くという付喪神をテーマにしている。最近付喪神という言葉は京極夏彦の小説でしか聞いたことがない。2006年に百鬼夜行シリーズ第八作「邪魅の雫」が刊行されて大人の京極夏彦ブームが一段落し、代わって中学生が興味を持ち始めた頃に描かれたのだろう。
現代になりアニメ化するコストは安くなっていて、CPは向上しているはずだ。エロスさえ扱っていれば、固定客も望める。双葉社が今頃アニメ化を図ったのは、その辺が理由だろう。
ただし、10年前と違い規制が強化されている。BSだけで放送していたら良いのに、TOKYO MXでも放送している。だから第1話を見ても不自然に隠すシーンが目立つw。原作のエロスの半分も出せればいいところだ。
主人公は一也役の三瓶由布子と桐葉役の大空直美。大空は「ガヴリールドロップアウト」サターニャ役に続く抜擢だ。「アリスと蔵六」の大和田仁美とはニコ生で共演する仲だが、同じ曜日にともにTOKYO MXの電波に乗るとはよほど縁がある。竹達彩奈が何気に姉役に回っている。姉役キャラといえば田村ゆかりだったが、妹役の代表格だった竹達が今の中学生にはお姉さんとして認識されている。何とも哀しい。
