今回は師匠が亡くなり、真打ちになった菊比古が寄席を休んで助六を探しに来る。
やがて再会した二人は娘の小夏と三人で暮らす。しかし助六は寄席に戻ろうとしない。
あるとき「野ざらし」を菊に掛けてと小夏はリクエストする。
しかし菊は「野ざらし」が苦手だ。
聞いていられなくて途中からついに助六が語り出す。
そして幽霊の役で菊も答えて、座ったままで即席二人漫才の形になる。
やがて助六も小屋に出たいと思うようになり、近くの旅館が舞台を貸してくれることになるが、愛想をつかして出ていったみよ吉もそれを知ってしまう。
これから思わぬ悲劇が起きる。
☆
全般に低調な今期の中で意外なほど、評価を上げてきた作品。
あくまで大人(とくに女性)だけをターゲットに絞って成功している。
原作は落語の台詞を追いかけるのに疲れて途中で飽きてしまうが、アニメではしっかりと声優が語りの芸を演じてくれるので、最後まで目が離せない。
とくに今回の二人漫才はアニメ史上に残る傑作だった。