日本工業新聞のニュースイッチ5月4日号によると、16年二月中間期でユニクロは大幅減益となったが、しまむらは16年二月決算期で3期ぶりに営業増益になった。
ユニクロは仕入商品を外国で生産し輸入しているため,円高のため値上げを繰り返したから客数減を引き起こしてしまった。
一方しまむらは機能性商品(ユニクロで言うヒートテックのようなもの)や高級ブランドとのコラボ商品が成功している。
くまみこ第二話ではユニクロは全面的に協力したが、くまみこ第四話ではしまむらは作中で「しもむら」と称し、ユニクロとは温度差があった。
ところが番組では「しもむら」が第5話でも何度も語られたように、しまむらの方が出番がはるかに多かったのだ。
ユニクロが番組に対して狐媚を売ったに、しまむらの方が若干強気な態度を取ったと読める。それ以外にも大人の事情があるのだろう。
ちなみに売上高はユニクロがしまむらの3倍以上だ。
しかし本当にユニクロとしまむらの業績が逆転したのだろうか?先行しているのはあくまでユニクロであって、しまむらはコバンザメの如く、その一歩あとをついて行ってるだけに過ぎない。
たしかにモノトーン中心のユニクロと、カラフルなしまむらでは現代に限ってはしまむらの方が良さそうに見えるが、これは時代によって変わるモードである。
しまむらがやってることは、かつてユニクロがやっていたことである。また円高が進めばユニクロにも客が戻る。
ただ一つ気になることは田舎の量販店型だったしまむらが、ユニクロの領域に攻撃を掛けていることだ。本来客層は別だったはずなのに、一部の店舗で客の食い合いが始まっているのだ。これがどちらに傾くかによっては、地殻変動が起きる可能性はある。