2.5次元 けものフレンズ アニメ

舞台「けものフレンズ」ミュージカル 2017.6.18 千秋楽

投稿日:2017年6月22日 更新日:

GYAOのアンコール配信で大枚叩いて、舞台「けものフレンズ」を見てしまった。けものフレンズ評論家を自称する以上、見なければならなかったのだ。

 

全員がケモナー・コスプレしたミュージカルと言えば、「CATS」を思い出す。劇団四季が仮設会場を西新宿に作り初めて日本公演を行った時の翌年、1984年4月頃に友人と観に行った。私達はモテない大学生の二人組で、周りからの妙な物を見る目に晒されながら、観劇したのを覚えている。グリザベラ久野綾希子が演じており「メモリー」を堂々と歌い上げた。他の猫の芝居は前もって予習していなかったため、さっぱりわからなかったが、グリザベラだけははっきりと印象に残った。ちなみに久野綾希子は86年までグリザベラだけを演じ続けて飽きたのか、劇団四季を退団してしまう。それ以来あまり歌声を聞く機会が少なくなった。一緒に見に行った相棒は今や京大教授になってしまった。

舞台「けものフレンズ」
最初はオカピのフレンズが、ただ一人心もとない表情をしてサバンナに突然現れる。それをアニメ同様にサーバルが友達になり、キョウシュウ地方をあちこち連れまわすうちに、仲間ができてアイドルグループになるという歌物語だ。
主人公サーバルの登場シーンからしてズッコケタ。サーバルの声がして初っ端からジャンプ力ぅ・・・と思ったら、ハリボテの足だけ空を飛んでいた。原作アニメに近いチープ感を狙ったのだろうが、かなり苦しい。流石に宙ずりは危険ということでNGだったんだろう。

 

お話はみずべちほーに移って、PPPライブが始まるがチケットを持っていないサーバルとオカピは入れない。そこでサーバルは入り口にいたクロヒョウに頼み込み、さらにマンモスにまで頼んで何とか特別室に入れてもらう。
ここで驚いたのは、PPPのパフォーマンスがかなり上達していたことだ。しかも佐々木未来だけではなく、他の四人も上達していた。
そこへシロナガスクジラのお母さんが現れ、次の記念祭でPPPの公式ライバルのサバンナガールズを作りバトらせるという。そしてリーダーはサーバルだと発表する。以前からアイドルになりたかったサーバルは大喜びで、早速メンバーの二人目にオカピを指名。続いて記念祭イベントとしてシロナガスクジラとマンモスの因縁の対決も発表される。

ここでみんなは一旦はけて、客席奥からアライさんとガチのフェネックが現れる。どうやら博物館から荷物を運んでいる運送屋さんだそうだ。と思ったら、客をいじり倒して最後は放置して逃げ出す。舞台でのアライさんコーナーらしい。

 

ジャングルでサーバル、オカピ、クロヒョウは休憩中。お腹が空いたら、ボスがやって来てジャパリマンを配ってくれる。しかしそれを横取りしたのがジャパリ便チーターだ。早速足の速いチーターをサーバルは仲間に引き入れようとするが、アマゾンの仕事が忙しくてできないと言われる。
そこで暗転。再びアライさんのコーナーだ。湖に荷物を運んでいるらしい。
再び暗転。チーターはホワイトタイガーをサーバルらに推薦して仕事に戻る。そこへアイドル志望のタヌキがやって来て、自分を仲間に入れて欲しいと言う。しかしクロヒョウは可愛いタヌキを見て、自分の地位が危うくなると思い入団を断る。クロヒョウはサーバルらのブーイングを抑えるため、博物館に誘いホワイト・タイガーのことを調べようと提案する。

その頃、PPPが「こすいちほー」に合宿に来ていた。そこへ大フラミンゴがダンス講師としてやって来た。そこでPPPのアドリブコーナーが始まる。結構面白くて、PPPは随分度胸があると思った。そこへアライさんとフェネックがジャパリ便としてラジカセを運んで来た。プリンセスはラジカセを強く叩きすぎて壊してしまう。そしてアライさんとフェネックの所為にして、ちゃんと動くラジカセを持って来いと命じる。そこへまたタヌキががっかりした表情でやってくる。タヌキはイワビーの友人で、相談に乗ってもらっていたので結果報告に来たのだ。

 

一方、博物館ではサーバルはマンモスにアイドル集めについて相談する。そこへ追い返されたアライさんがやって来る。壊れたラジカセを運んできたが、実はタヌキにホワイトタイガーの写真を見せるためでもあった。それによってタヌキはホワイトタイガーに変身する。ところが顔見せに最中にセルリアンに襲われ身元がバレてしまう。しかしタヌキの熱意を知り今度はクロヒョウも嫌とは言えなかった。改めてサーバル、オカピ、マンモス、クロヒョウ、タヌキでサバンナガールを正式に結成する。さらにみんなの力を合わせてラジカセを修理することも成功した。

 

アライさんフェネックはラジカセをPPPの元に運ぶ。ラジカセの直った経緯を聞き、サバンナガールズに感謝する。

サーバルとオカピが高原地帯に行くと夕方の閉館の音楽が聞こえる。そこにがいた。そこで閉館の音楽をライブのために貸して欲しいと言うが、剣もほろろに追い返された。

その羊はPPPのファンだと言う。そこでタヌキを使ってPPPに連絡して羊が現れたら説得して欲しいとお願いする。
案の定、羊はPPPの練習場に現れる。プリンセスは羊と話すと、わからない子ではなかった。プリンセスの話を聞いて納得して、サファリガールズに歌わせると約束する。
羊はこの歌についてもっとよく知るために博物館に行く。そこでもセルリアンに襲われるが、シロナマスクジラの機転で退治することができる。

 

そして記念祭当日、両軍とも新曲をぶつけてきた。優劣つけ難く両者優勝となる。

 

エンディングを迎え、一人ずつのスピーチがあり、フェネックとアライさんはガチ泣きして、サーバルちゃんはカラッとした感じで全体を締めて暗転し、これで終了だと誰もが思った瞬間、また明るくなって今度はオカピが登場し、サーベルタイガー来年1月の再演決定を発表した。サーバルちゃんも感動していたみたいだ。

2.5次元舞台としては、他のモノよりかなり物足りない作品だった。人に聞かれたら見る必要はまだ無いと答える。
声優を使った舞台にもサクラ大戦のように大成功を収めた長期公演もある。またけもフレ声優勢はよく頑張っていた。上手く行かなかったのは全体の練習不足だ。また声優でない出演者に歌の不得意な女子がいて声が上ずっていた。ミュージカルで一番やってはいけないことだ。もう一つ言えば、出演者のバックグラウンドが全く違ったことだ。同一劇団と比べて、息を合わせるのに時間がかかったはずだ。

だから今回の舞台は試演(トライアル)だ。来年正月に再演して成功すれば良いと思う。暖かいけもフレファンは、AKBと違って金を返せなんて言わないから安心して練習しなさい。

 

一つ気になったのは、たつき監督の名前を出さなかったこと。彼の功績は大だと思うが、ミュージカルの謝辞から外されるのは納得がいかない。他の回では読み上げたのか。たつき監督が舞台に絡まなければ、脚本が面白くならない。

 

配役
オカピ 野本ほたる

マンモス 仁藤萌乃

ヒツジ 西川美咲

ホワイトタイガー/サーベルタイガー 酒井蘭

オオフラミンゴ 幸野ゆりあ

タヌキ 加藤里保菜

クロヒョウ 稲村梓

チーター 石井玲歌

シロナガスクジラ 伊藤梨花子

サーバル、アライさん、フェネック、PPP全員 アニメの施釉と同じ声優と同じ

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