「ふらいんぐうぃっち」は最終回の一回前がお休みになり、最終回に連続で二回分放送となった。
どうやら最終回の一回前のクォリティに納得いかなかったため、一週間伸ばしたらしかった。
納期なぞクソ食らえだ。伸ばしたければ納得するまで伸ばせば良い。
それが奏功して最終回の夜は「ふらいんぐうぃっち」祭りであった。
まず前半の11話は空飛ぶくじらが弘前上空にやってくる話。
朝早くから不審者・魔女新聞配達人が現れた。新聞にはくじらが今朝、弘前に来ることが書かれてあった。
早速茜、真琴、千夏が箒に乗って、くじらの背に乗り込む。そこは草が生えた遺跡で昔、人が住んでいた。探検していると、先端部に杏子がいた。杏子は考古学に関心がありくじら遺跡についても興味を持っていて今日の日を楽しみにしていたのだ。やがてお腹がすいてきたので、四人はくじらから離れ千夏の家で朝食を取ることにする。家にはケニーがいたが実はケニーが杏子の人類学の師匠らしい。杏子は千夏の家で朝食をごちそうになっていることを自宅兼喫茶コンクルシオに連絡するが、茜はいつもツケで飲み食いしていたらしく、茜に対する莫大な請求書が送り付けられてきた。皆が犬養のように優しいわけではないw。
後半の12話は、真琴手作りの魔女のローブが小さくなり新たに作り直す話。ママさん、なお、チトさんに助けてもらいながら何とか手芸店に到着した真琴はあまりの安さにもう一点作りたくなる。やがて夜になると外に干していたマンドレイクが独りでに動き出す。実はねぷた祭りにやって来た土魚たちの悪戯だった。ラストシーンは8月はじめのねぷた祭りで締めだ。
この二回は今まで若干不足していた魔女要素やファンタジー・不審者要素が満載であった。
二回続けて箒の横乗りで空を飛んでくれて、真琴ファンは狂喜乱舞だったことだろう。
第11話は杏子が思った以上に可愛かった。コンクルシオでは営業用なのかクールな応対に徹していたが、専門としている考古学や人類学の知識にアクセスされると、急に可愛くなっていた。
第12話はアニメオリジナルの土魚が出てきたが、ねぷた祭りと合わせたデザインでなかなか面白い。ねぷた祭りではアニメ「ふらいんぐうぃっち」も特別イベントを実施するそうで楽しみである。
そしてこの二回の放送のおかげで最高の盛り上がりを見せつつ有終の美を飾ることが出来た。
思えばOPで監督桜美かつしがわざわざ自分の名前を大きく映していたのは自信の表れだったのだな。