藤沢を離れ、大垣まで行っても桜島麻衣のことを覚えている人は一人もいなかった。
咲太は麻衣と共に学校に戻るが、そこでも友人の双葉理央から学校内で自分以外に麻衣のことを覚えている人間はいないということを聞かされる。 麻衣を忘れていくのは、ある行為に起因するものだという仮説を聞いた咲太は、麻衣の記憶を失わないように奮闘する。
そして、そんな咲太の姿を見て、麻衣も一つの決断を下すのだが……
眠った途端に特定の人物を忘れるとは、思い切った仮説だ。
残念ながら今回は仮説を証明することが出来なかった。
それは一度眠ってしまい、麻衣を忘れた咲太が眠る前にしていた仕掛けにより思い出したから。しかも一緒に事件を起こせば学校中のみんなも思い出すことに気付いた。そんなこと量子力学の教科書に書いていたのかw?_
最後は全校生徒を前に恥ずかしくなるような、愛の告白だった。でもこういうすがすがしいエンディングは、今どき珍しくて嬉しかった。