マリア像の涙は結露らしい。しかしヨハネス神父(学園長)は奇跡だと言い張る。またこの学園には学園長室が二つある。レオン・ラッセル事務長によると初代園長の部屋を保存しているそうだが、部外者の入室は禁じられている。初代園長は欧州から孤児を連れてやってきて学園を創設したそうだ。その夜フランチェスコ神父とシスター・ドロティアが殺される。どうやらステンドグラスの聖人に見立てた殺人らしい。しかし警察は雨で来られない。そんな中で学生マリオに聖痕現象が発生した。マリオは3ヶ月ほど前にも聖痕現象を起こしていて、ちょうど処女懐胎事件と時期が重なる。
礼拝堂のルミノール反応から、平賀はクラウス神父殺人事件について凶器をマリア像だと推理する。そしてローレンに守衛ジェームズの経歴調査を依頼する。
そんな時ジョゼフ神父が襲われ串刺しにされ逆さ吊りにされる。
これで四人が殺されたことになる。あと何人殺されるやら。しかしこの原作者にはアリバイの概念もないらしい。京極夏彦の真似をしたくても、筆力がついていかない。
誰かが調査妨害をしてるのは丸わかり。ラテン系の社会にゲルマン系の魔術文化が入り込んでいるのも妙だ。そもそも初代園長の名がブラウンというのが一番変。ドイツから逃げてきたと考えるのが自然。
でもこれで答えがわかる人は、なかなかいないだろう。ゆとり君や最近の子供達は「わけわかめ」と逃げ出したと思う。ミステリー型のアニメは彼らには早すぎる。ヒントを示すと、アメリカの映画化までされた小説に同じモチーフのものがある。