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正解するカド 第12話(終)「ユキカ」異方存在は実存に勝てず

投稿日:2017年6月30日 更新日:

ザシュニナ真道に「コピー体を作っても満足できない。本物の真道に異方にきてもらいたい」と呼び掛ける。
しかし真道はザシュニナと戦うことを選ぶ。好きな男にフラれ嫉妬に狂う女のように、人間化したザシュニナに対して、真道は十分な対策を講じてきた筈だった。しかしザシュニナに手の内を読まれていて、超空間からフレゴニクス内部への干渉で真道のアーマー動力は働かなくなり、ザシュニナのライトセーバーで真道は突き刺されて死ぬ。
(ここからが、また超展開) しかし魔法少女サラカは真道の策は完成したと言う。ザシュニナは何を言っているのかわからない。実は重力制御装置ナノミスハインを使って時計のズレを作り出し、真道とサラカの生まれたばかりの娘ユキカ花道に育てさせたのだ。そのユキカがザシュニナの前に現れる。ユキカは人間と異方存在の間に生まれた異方存在よりも高次元存在かつ人間である。ザシュニナの攻撃を全く受け付けない。それどころかザシュニナを消滅させる。

ザシュニナは高次元存在故に神だと勘違いしていたのかもしれない。その高次元存在と人間が、より高次元の存在を作り出すことを知らなかったのが、ザシュニナの間違いだ。彼は神などではなかった。

 

出題者が間違ったら、その問題は解答によらずすべて正解になる。

驚くべきは、全てが官邸主導で行われたこと。これは交渉人が優秀だからトップが偉く見えるのでなく、トップが物のわかる人だから交渉人も実力以上のものを発揮できたのだ。今の安倍内閣ではこんなことは出来ない。
ところで品輪博士は、一人で異方へ旅立ったようだ。
サラカはユキカのことは実家には言うのだろうか。言わないほうがよさそうだ。
花道は16年間の給与と賞与をどのような形でもらったのだろうか。公務員年金は分割で支払うのか。

ユキカ役の芹澤優は役に入りきっていなかった。最終回だけの登場で役に入れと言われて、入れるのは演技経験のある悠木碧級でないと難しいだろう。

 

 

しかし全体としてまずまず面白かった。前半こそSF色を発していたが、カドが埼玉に移動したあたりで話が溶け始めていた。このままではこの脚本はダメになる。そうしないためにパラダイムチェンジをする必要がある。
視聴者も物理学的知識を持ちながら、同時に起きる全くイロジカルな事態に対応しなければならない。
そこから演出が中だるみしたような気がする。それもサラカの変身(超展開その1)で遅れを一気に取り戻し、そしてユキカの促成栽培超展開その2で全12話に収めることが出来た。
多少乱暴だし、アラも目立ち朝までツッコミ続けられるが、それは時間の無駄だ。

解答: 東映アニメの魔法少女は全宇宙全次元で最強である。人間が手も足も出ない高次元存在でも、魔法少女の親子だけであっさり倒してしまう。

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