今回は痺れた。
原作はクールな殺し屋が背中を取られあっけなく頓死する話だった。そこに哀れな女心と人斬りに疲れた男の出会いと別れを重ねるアニオリ演出は見事だった。
ある夜、鬼平は刺客に狙われる。取り逃がすが、甘い香りが辺り一帯に残った。船宿「鶴や」で粂八から刺客についての報告を受けての帰途にも襲いかかって来てあわやのところを粂八に救われる。数日後、ふと店に入るとあの甘い香りがする。聞くと浪花やで売っている白梅香という。その店を変装した同心を張り込ませているとついに男は現れた。往来で火付盗賊改方同心たちと刺客の斬り合いが始まるが、すぐ逃げられてしまう。しかし人相書きを作ることはできた。平蔵は自ら囮になり刺客金子をおびき出す。場所はいつもの「鶴や」である。平蔵が「鶴や」に入ったまま夜になっても出てこないので金子は痺れを切らせ自ら乗り込む。その様子をじっと見ている男がいた。「鶴や」の主人利右衛門だった。
原作とは全く別の話になってしまったが(遺族に怒られないかな)、最後の永代橋のシーンはグッと来た。
今回は殺陣のシーンが4回もあった。出血大サービスだ。これだけの殺陣に全精力をつぎ込むのなら、他の作画に少々ムラがあっても仕方ない。
桜あずがオリキャラ「おさき」を演じていた。写真集も出す女優らしい。演技力もあるようだ。たかはし智秋危うし。