まずは及第点である。
初回は原作第1巻第3話「血頭の丹兵衛」である。
盗賊の粂八が鬼平こと火付盗賊改役長谷川平蔵に逮捕される。その頃、江戸市中では血頭の丹兵衛一味という強盗団が非道な手口で盗みを繰り返していた。粂八は鬼平に「丹兵衛は盗賊三か条を遵守する親分だから、巷で丹兵衛を名乗っているのは別人」と直訴する。再び丹兵衛が強盗を働くが、生き残った娘は一味が島田宿に集まるという話を聴く。鬼平は粂八を使って丹兵衛をおびき出そうと考える。
問題点や期待外れな点は多々ある。たとえば、
- 木村忠吾の顔の作画が不自然な箇所があった。
- 時間短縮のために原作を大きく改変している。
- 顔見せ的な意味で最後に鬼平の家族全員を出したが、これは不要。それより本編を充実させて余韻を残して欲しかった。
しかし迫力ある殺陣(の作画)や分厚い声優陣、田中公平のテンポの良い音楽など良い点もあった。
総合すると、及第だ。今後、作画崩壊しない限り視聴継続決定。
なお放送の三日前(土曜午前0時)にYouTube の「堀内賢雄の鬼平ラジオ」が更新される。5分ほどの長さで内容は鬼平に関する豆知識や裏話である。アシスタントはアニメに出演もしている声優の清水理沙だ。