まだ夏目が藤原家に来る前の話である。塔子は一羽のカラスを助けたことがあった。それ以来カラスに助けられることが多いような気がする。ある日、滋は「カラスは結婚すると一生添い遂げる鳥で、独り者はまだ相手がいないのか相手と死別したかのいずれか」と教えてくれる。それ以来カラスを見て未婚か死別か気になって仕方がない。そんなとき中学時代の友人さなちゃんに誘われて久々に二人で旅行に出かけることになった。その夜、一人にしてきた滋のことが気になり涙ぐむ。家に帰ってきた塔子に滋は親戚をたらい回しにされている夏目少年のことを切り出す。
何度見ても泣ける回だ。
カラスと自分を重ね合わせ「幸せが静かに静かに二人の上に降り積もって、不思議ね滋さん、寂しくって早く会いたいわ」と一人思う塔子さんは名演だ。
「ドラゴンボール」の人造人間18号だとか「Fate/Stay night」藤村大河、「ひぐらしがなく頃に」鷹野三四と同じ人だとは思えないw。