人形劇

Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀 第1話「雨傘の義理」

投稿日:2016年7月9日 更新日:

とんでもない人形劇を輸入した物だ。NHKが60年間やって来た人形劇は殆ど進化していなかった。前作のシャーロック・ホームズに至っても木の持つ素朴さを押し出していた。一方、海外では「サンダーバード」の新作が作られたが、CGを中心にして背景だけジオラマにしたものだった。ところが人形劇は台湾や東南アジアこそが本場なのであった。そして台湾霹靂社の伝統的な布袋劇と日本より優れたCG技術との組み合わせが新たな可能性を生んだ。

日本の代表的ゲーム作家虚淵玄は台湾を訪れ、霹靂布袋劇に衝撃を受ける。早速企画書を渡すと霹靂社も虚淵に渡す企画書を用意していたところだった。そうして生まれたのが、「Thunderbolt Fantasy」だ。まず原案と脚本は虚淵玄が日本語で作る。またキャラクターデザインもニトロプラスが担当する。武器デザインは台湾側である。音楽は澤野弘之が担当し、美術と操演、監督は台湾側、アテレコは日台別々である。ただし台湾の伝統的布袋劇は一人で声色を使い分けていたが、今回は日本に合わせて役柄別に声優を置くことにした。日本の声優はFate / Zero の出演者を中心に選んでいる。これは操演が台湾側なので、声を合わせると、やや日本のアニメと比べて間延びする。そこで柔軟に外画も演じられるベテラン声優中心の布陣を組んだためである。

お話はいつの時代かわからないが、渡世人殤不患が行き倒れの丹翡を行きがかり上助ける。彼女は玄鬼衆の頭目蔑天骸に追われており、凜雪鴉や狩雲霄にも助けられながら奪われた天刑劍を奪い返そうとする。

実際に見てみると、スピード、迫力、残酷さどれを取ってもアニメに勝っている。リアルな奥行き感は3Dアニメでも出せない。CGは上手に導入しているのでアニメと遜色ない。
人形作家が台湾チームのためか,あまり顔の作りが違わないのが気になるが、それはアニメも同じこと。
あとはアクションがワンパターンになるかどうか。それは今後を見ないとわからない。

 

 

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