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2017年度最優秀テレビアニメ決定! 果たして「ゆるキャン△」は?「宝石の国」は?

投稿日:2018年4月2日 更新日:

毎年の恒例行事だが、春夏秋冬の各期の上位アニメを選んでその中から2017年度の最優秀テレビアニメを決定する。
2017年春季ベストアニメ  「リトルウィッチアカデミア」(後期)
2017年夏季ベストアニメ  「アクションヒロイン チアフルーツ
2017年秋季ベストアニメ  「ネト充のススメ
2018年冬季ベストアニメ  「宇宙よりも遠い場所
                        同率第1位   「ゆるキャン△
ワイルドカードは次の三者から一つを選ぶ。冬季は1位が二つあるのでワイルドカードについては考慮しない。
春季第2位 月がきれい
夏季第2位 アホガール
秋季第2位  宝石の国
作品自体の出来から、すんなり宝石の国」を選んだ。
そこで各期第1位の5つのアニメに「宝石の国」を加えて、改めて今季最優秀アニメを選ぶ。
最近、アニメのスケール感が日常アニメのおかげで小さくなっている。
リトルウィッチアカデミア」は、最後にロケットに乗って宇宙へ向かうなどのスケールの大きさ、魔女っ子アニメにハリー・ポッター要素を持ってきたらどうなるかという破天荒な脚本に、制作会社トリガーのスピード感しか感じない作画動画、どれを取っても超一流の作品だった。海外でも評価されていることからもそれは分かる。
その点、第1位を取ったアニメの中でスケール面で「LWA」に敵うものは「宇宙よりも遠い場所」だろう。勝手に民間南極観測隊を作り出して、南極観測船しらせを買い取ったのだから、でかい話だ。でもストーリーは結局、毎回友情や親子問題に落ち着いて、泣かせただけだった。それが悪いと言わないが、もう少し南極というスケールの大きい容器を活用して科学的な問題意識を持った方が良かったのではないか。例えば地球温暖化問題など。
さてもう一つ「LWA」の世界観に達するものがある。いやそれを越えたと言っても過言ではない。
ワイルドカードの覇者「宝石の国」である。宝石娘と先生の小集団での日常性を描くと思いきや意外にシリアスだ。ディストピア感、地球と月の関係、月から襲来する月人の正体、先生と月人の関係などまだ解明されていない部分も多い。このアニメはフルCGだが、我々は既に「けものフレンズ」のおかげで拒絶反応は無くなっている。さらに無機物を美しく見せる制作会社orange のフルCGアニメは、新鮮だった。もう一つ言うと、今季の声優アワード主演女優賞を取った黒沢ともよの演技も目を見張るものがあった。
と言うことで結論は出た。
2017年度最優秀テレビアニメは、orange が制作した「宝石の国」である。
準優勝は「リトルウィッチアカデミア
どうしても昨年度の作品のイメージが強く、あと一歩足りなかった。
第3位は「宇宙よりも遠い場所
JKに南極探検をさせる発想が良い。
第4位は「ゆるキャン△
第5位は「アクションヒロイン チアフルーツ
第6位は「ネト充のススメ」となった。
「ネト充」はいまだに原作者が病気で筆を取れないことも大きく響いて評価が下落した。
最優秀声優賞は、「ネト充のススメ」「宇宙よりも遠い場所」に出演した能登麻美子と争ったが、「リトルウィッチアカデミア主演の潘恵子さんに決定する。アニメだけでなく特撮にも進出している姿を評価したい。
2017年度ベストエピソードは、「アクションヒロイン チアフルーツ」から第1話「超天界カミダイオー」だ。殺陣をやったことがない女子高生があそこまでできるか疑問だが、少なくともこの第1話で心を鷲掴みにされて最終回まで一気に見てしまった。
ベストアニソンは、「ゆるキャン△」の主題歌も優秀だったが、やはり「アクションヒロイン チアフルーツ」の特殊OP「超天界カミダイオー」だ。何しろ御歳92歳の渡辺宙明氏が作曲している。
最優秀監督賞吉成曜(リトルウィッチアカデミア)である。
最優秀脚本賞は、花田十輝(宇宙よりも遠い場所)で、
最優秀CG賞は、「宝石の国」のCG監督でもある井野元英二(社長)である。
最優秀キャラクターは、「ゆるキャン△」の大垣千明部長(CV原紗友里)で誰の目から見てもうざいキャラ。拒絶反応を持った人も多いはず。それでいながらメガネっ娘美少女。原にとっても見事なまでのはまり役だ。
さらに一人指名したい。「宇宙よりも遠い場所」で出番は少なかったが圧倒的な存在感を見せた表情は凄かった。それは高橋めぐみ(めぐっちゃん、CV金元寿子)である。主人公キマリの幼馴染でありながら主人公の南極行きに対して複雑な感情を拗らせて、一旦は絶交を宣言する。しかし最終回は意外なワンカットでこのアニメの幕を閉じる。
昨年は正月から『けもフレ』に引っかき回された一年だった。アニメ界は「サーバルちゃんの例の顔」の前に自信を失っていた。
今年に入って、ようやく元のペースに戻った感がある。昨年末のフルCGアニメ「宝石の国」はひとつの答えだったんじゃないかな。
2018年度は大作が目白押しだが、見る時間がないのが辛い。

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