2019年冬 アニメ

同居者はひざ、時々、頭のうえ。 第1話 「未知との遭遇」 思ってたのと違う、ライトユーザー向けか

投稿日:2019年1月11日 更新日:

小説家・朏 素晴(みかづき すばる)は、本しか興味がなく、
自分の創作を邪魔する他人が苦手。
ひょんなことから猫を拾い、一緒に暮らし始める。
猫の予測不能な行動を見ているうちに、小説のネタがどんどん浮かんでくる素晴。
「お前は人間みたいに邪魔してこないし、想像をかきたてられるし、最高だよ」
と思いきや、エサをばらまいたり、部屋の戸を引っかいたり、
やっぱり厄介者!?しかしそれら全てに猫の“想い”があった――(番組サイト引用)
朏(みかづき) 素晴(すばる)は両親を失い、自分の殻に閉じこもるミステリー作家。出版社泣かせで、今月も編集者が交代している。新作の締め切りが迫り、困り果てているところに突然猫が現れ、彼にアイデアが湧いてくる。「猫が犯人の殺人事件」。
彼はその猫を観察したくてエサで釣り、家で飼うことにする。猫のやることは彼に理解できない。しかし不思議と見ているだけで天啓が閃くのだ。
一方、猫の方は彼に懐いたわけではなかった。エサをくれるから付いてきただけだ。乾き物ばかり出すので、いい加減飽きてお前にくれてやると、素晴のもとに持っていくと、彼は倒れている。慌てた猫はエサを食わせてやる。すると彼は朦朧としたまま、締め切りの原稿をメモに書き出した。知らない人間が来るし、猫は乾き物ばかりの生活に嫌で出て行こうとする。そのとき、締め切りに間に合った喜びで素晴は猫にツナ缶を開けてくれる。猫はオイリーな食品が大好きだ、健康に悪いが。そうやって、素晴と猫の同居生活は続くことになった。

雑感

人嫌いの作家が猫を飼うにあたり起きるさまざまな出来事を、毎回Aパートは人間の視点で描き、Bパートは猫の立場で描いている。
昔、「上と下」という芥川賞作家宇能鴻一郎のピンク小説があった(日活ロマンポルノにもなった)が、1ページを二段組にして上半分は男性の立場から、下半分は女性の立場から描いていた。それと同じような手法だ。
問題の第一は猫の声優だ。「アイドルマスター・ミリオンライブ」の山崎はるかなんだけれど、捻りがなくて猫役には合ってない気がする。
次に原作者は猫の習性は研究しているようだが、もう少し猫らしい表現を使えば良かった。猫を擬人化するような表現が多い。おそらく表現力不足によるものだろうが、もう少し書きようがあるのではないか。擬人化するのであれば、夏目漱石の「吾輩は猫である」から読んでくれと言いたくなる。
「ばらかもん」のように幼女を追い回すより、ツンデレの猫を追い回す方がブームになるだろうと、せっかく今季の本命に当てたのに、このままでは意外に早く失速しそうだ。WEBコミックは編集者がわかっていないから、絵描きも才能の無駄遣いをすることが多い。

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