中山競馬場、晴良。中山金杯の馬場状態は年末と比べて改善されていた。予想とは違ったが、レースの方は予想通り。
最内に入った最軽量53キロを背負うタニノフランケル(4歳)が逃げて、前半1000m59秒9のスローに落とした。そこで8枠56キロのステイフーリッシュ(4歳)と2番人気の56キロGI馬タイムフライヤー(4歳)が早め仕掛けて捲りを掛ける。トップハンデ58キロの3番人気ウィンブライト(5歳)は敢えて仕掛けず四角でようやく動く。出遅れた1番人気マウントゴールド(6歳)は動けず馬群に包まれズルズル下がっていく。
ゴール前前でステイフーリッシュがステイゴールド産駒らしく長く良い足を使い先頭に立つが、外から押して押して同じステイゴールド産駒ウィンブライトが一完歩ずつ差を詰め半馬身差し切ったところがゴールして昨年2着の雪辱を果たす。二着にステイフーリッシュということでステイゴールド馬券になった。思った通り、時計は出ても力は掛かっていたわけだ。3着は逃げ粘ったタニノフランケル。
勝ち時計は1分59秒2(上がり34秒9)でまずまず。中山記念の連覇は相手が強そうなので難しいが、頑張っていただきたい。
ステイフーリッシュは少し早仕掛けした分、最後に余力をなくしていた。
タニノフランケルは大型馬で最軽量という絶好のチャンスを活かした。さすがウォッカの息子である。
京都競馬場、晴れ芝良。今年の京都金杯は一番人気パクスアメリカーナ(4歳、クロフネ産駒、川田騎乗)がきっちり差し切った。レースは前半59秒7のスローペースで行ったが、誰も8枠から逃げたツーエムマイスターに鈴を付けず、直線に入ってから好位勢が仕掛ける。マイスタイル(5歳、ハーツクライ産駒)が外から先頭に立つが、残り100でパクスアメリカーナが差し切りそのまま、ゴールイン。二着は8枠マイスタイル。三着は4枠人気薄ミエノサクシード(6歳牝馬)。
勝ち時計は1分34秒9(上がり34秒8)と掛かっている。全体的に平均ペース(やや上がりの競馬)だったので、馬場状態が良だけど芝が長かったのだろう。この結果が東京新聞杯に繋がるとは思えない。