1998年に上遠野浩平によって執筆が始まり大ヒットしたダークファンタジーで、セカイ系ラノベの元祖とも言える作品。
第1話、第2話が「ブギーポップは笑わない1,2」というサブタイトルから第1作に限らず、連作のブギーポップシリーズをいくつか放送すると思う。
前作アニメは2000年の作品で見ていたが、わかりやすくするためアニメオリジナル「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」にしていた。それだけ原作は分かりにくい構造を持っているとされてきた。
2019年の今作はあくまで原作を追っていくようだ。ちなみに原作は2001年に漫画化されている。
第1弾「ブギーポップは笑わない」の主人公は二重人格の少女宮下藤花(CV悠木碧)と、「炎の魔女」霧間凪(CV大西沙織)。
第1話は宮下藤花の恋人である竹田啓司の視点で、ブギーポップが現れてやがてエコーズと遭遇し言葉を交わし、姿を消すまでを描く。ブギーポップ(奇妙な泡の意味)は、実は宮下藤花の二重人格の一つで世界が危機に陥った場合、自動的に現れる人格である。
第2話は人間の捕食者マンティコアが自分のオリジナルであるエコーズの影に怯えて凪の協力者紙木城直子を殺害してしまうところまで。スレイブと呼ばれる協力者を作ろうとしているが、失敗を続け折れそうになるマンティコアを早乙女というイケメン少年が支えている。
宇宙人SFだし、ラノベにありがちな時系列が分かりにくい話だが、初見のあなたはどこまで付いてこれるか?
さて。
実に20年前、1998年に刊行された『#ブギーポップは笑わない』。読んだことはない方も多くいらっしゃるはず。――そこで!
日付変わって1月5日の0時から、
カクヨム内「電撃文庫」公式ページで
『ブギーポップは笑わない』を期間限定連載決定!https://t.co/8XlYvdRHST#boogiepop pic.twitter.com/yF4BfANx9R— 電撃文庫 (@bunko_dengeki) 2019年1月4日
マンガ「寄生獣」の影響をモロに受けているが、上手く別作品に仕上げている。西尾維新も奈須きのこもこれを読んで作家になったというエポックメイキングな作品、この時代にアニメ化して意味があるかと思うが、他のアニメ作品があまりに子どもっぽいので、こっちを見た方がマシと思っている。
なお、原作のイラストレーター緒方剛志は前作アニメのキャラクター原案だったのだけれど、同じマッドハウス制作に関わらず新作アニメでは放送前にトラブルがあり、ブチ切れてキャラ原案を外れた。確かに前作と新作はタッチが全く異なる。結局手打ちをして、緒方は原作イラストの名称で新作アニメにも残っている。