2017年秋 アニメ キノの旅

キノの旅 2期 第11話 「大人の国」

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今週は過去話。先代キノの話だ。

今のキノが先代キノと出会ったのは11歳の時だった。名前のことでよくからかわれていた女の子は、旅人である先代に「宿はないか」と声を掛けられた。その娘の家は宿屋だったのでそこへ連れて行った。

翌日娘が起きると、旅人はもう外に出て何か作業をしている。「何をしてるの」と聞くと、モトラドが壊れて放置されていたので貰ってきて、修理するようだ。そこで娘はキノに旅とモトラドのことを教えてもらう。どんな仕事をしているのと娘が尋ねると、先代は旅と答える。娘は、楽しいことは仕事ではない、「大人の国」では12歳になると全員脳に外科手術(ロボトミー)を施して嫌なことでも文句を言わず働く人間になると語る。

明日が12歳の誕生日という日に、娘はふと手術を受けたくないと呟いてしまう。それを聞いた父親は怒り狂い、先代キノを罵る。先代が修理が済んだモトラドに乗ってこの国から出て行くと言うと、国民は去る者を拒まずといった態度だったが、娘を処刑するため刃物で刺そうとする。

あわやのところで先代が間に入って娘は難を逃れるが、先代が致命傷を負ってしまう。国民が先代の死体のまわりに集まっている隙に、モトラドが娘に話しかけ、自分に乗ってここを逃げようと言い出す。娘は迷わずモトラドにまたがり、一目散に出国してしまう。

そして娘はモトラドに登録してあった名前キノで呼ばれ、昔の名前は忘れてしまった。モトラドには先代が友人に因んで名付けたいと言っていたのでエルメスと名付けた。

この話はかなり意味深だ。何故なら、政治体制や国民年金制度を維持するためには、大人の国の国民のようである必要がある。ところが最近の若い者は低レベルの生活あるいはプー太郎に満足してしまい、年金制度は破綻しつつある。

もちろん異国へ旅をするのも若者の特権だ。しかしいつまでも定職につかずフラフラしているだけだと、社会的には害虫扱いされるのだ。

脳外科手術など一部過激だが、そういう点を改めればこの国のやり方は一理あるかもしれない。でもその失敗例がナチスドイツであり、指導者が間違った方向に進んだら、とんでもない悲劇を生む。

あなたはどうすべきと考えるか?

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