要介護アニメではなかった。小日向文世が声を演ずるのはお爺さんではなくお父さんであり、見た目が老けているだけだった。
犬屋敷壱郎は58歳なのに苦労性で頭が真っ白になり、あげくに職場の健康診断に引っかかり精密検査を受けたら胃ガンで余命3ヶ月と診断される。苦労性の人って、いつも胃が痛んでいるのでそのうち慣れっこになってしまい、気が付いたら手遅れになるものだ。
ところが、そのことを家族に打ち明けられずにいる。犬と一緒に散歩していると、突然宇宙船が降りて来て、気が付いたら朝だった。翌日、再び病院へ行くと、ガンが消えている。それどころかレントゲンやCTに何も写っていない。家に帰り裸になると、自分がターミネーターになっていることに気づく。
こんな体になったことを呪って街をさまようと、不良どものホームレス狩りに出くわす。気が付いたら、自分が代わりに不良に袋叩きにされていたが、不良が背中を見せると彼らに照準を合わせてビームを放った。
つかみはオッケー。漫画は全10巻で終了らしいから、ノイタミナのペースで一話につき一巻を消化するペースかな。なかなか理想的だ。
ただ最終巻のレビューを見て少し不安を覚える。◯◯◯のエンディングとまるで同じであるようだ。超人の最後としては相応しいのかも知れないが、いささか飽きる。
同じ原作者のGANTZも個人的には好きにならなかったが、この作品も尻すぼみか。それとも逆転の超展開を見せてくれるか?