2018年冬 アニメ ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン  第10話 「愛する人は、ずっと見守っている」 みんな泣くのを我慢してるんだ

投稿日:2018年3月15日 更新日:

このシリーズの中で今回が最高傑作だった。
今回はワケありの母娘の元へ出張代書屋サービスにやって来たヴァイオレット。 娘のアンはドールと呼ばれるヴァイオレットのことを本当に人形だと思ってしまう。
母マグノリアは病弱だがヴァイレットを一週間借り出して、手紙の作成を依頼したようだ。アンはいったい誰に書いているのだろうと思う。父は戦争で亡くなり、親戚たちはマグノリアの財産のことしか考えない。
母がヴァイオレットに付ききりで、アンは面白くない。アンは時にはヴァイオレットに突っかかり時には甘えて、やがて心を許す。
いよいよ終盤戦に入ってマグノリアは体調を崩し始めた。それを見てアンはどうして手紙を書くのか、私のことはどうでもいいのかと泣いて訊く。彼女は母の死期が近いことを知っていたのだ。
飛び出したアンをヴァイオレットが追い掛ける。アンの質問にお嬢様の時間を消費することは意味があるとヴァイオレットは答えるが、まだ子供には早すぎた。アンはヴァイオレットの胸の中で泣き腫らすのだった。
一週間が経ち、ヴァイオレットが出発する日がやって来た。アンはヴァイオレットを呼び止め頬にキスする。その瞬間、頬の柔らかさからヴァイオレットが人間だということを知る。
そして母と娘の日々はある日突然終わりを告げ、アンはお屋敷で使用人とともに暮らしていた。8歳の誕生日に郵便が届く。誕生日レターでCH郵便社からだが、差出人は母だった。彼女はその手紙を何度もなんども読む。
それから毎年誕生日に母からの誕生日レターが届くようになる。それは彼女が初恋の男と結ばれて子宝を得ても続いたそうだ。
一方、ヴァイオレットはCH郵便社に戻る。一週間で50通もの誕生日レターを書いていたのだ。さぞやお疲れと思いきや、ヴァイオレットはカトレヤたちの前で緊張の糸が切れて、涙が溢れ出した。止まらなかった。いや止めなかったのだろう。50通もの母の娘を想う想いをタイピングして感激したはずだが、職業柄主観を殺していた。それがここで一気に吹き出したのだ。
この物語の味噌は、よくある母が娘に死後手紙を送る話ではなく、それをヴァイオレットは仕事として引き受けてこなした後、初めて人間らしい涙を流す点だ。涙腺がすでに弱くなっていた我々は、ヴァイオレットを見てばっと涙が吹き出して目の前が見えなくなった。
これも諸星すみれ(アン)の演技がすごかったこと、さらに石川由依(ヴァイオレット)が舞台出身だったことが奏功して、生まれたお芝居だ。
本当に素晴らしかった。

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