壁を越えてアカムシの群れとリンたちが戦った直後から始まる。四人のりなちゃんの内、三人までがグレーで描かれて石化しているようだ。早速、ワカバがケムリクサを使って治療すると彼女らはすぐ回復する。まだ霧があり、アカムシはいそうだ。地図を手に入れ近道を見つけない限り、リンたちに勝ち目はない。
そのとき、シロがまたやってきて地図を届けてくれる。ショートカットを見つけたワカバたちは道を急ぐ。
やがてダムに突き当たる。どうやら黒四ダムだ。そこから根がぶら下がっていた。それが行く手を阻んで先に行けない。シロは地図があると言って一行をある場所に引っ張っていく。何と黒四ダムの遊覧船だった。その中にシロと同種のルンバが多数隠れていた。どうやら、「船長」という主人はいたが、アカムシに殺されたようだ。ルンバの一体が九島までの地図を持っていた。しかしその道を行くにはダムに掛かる根を超えるしかない。
ルンバたちは、いまや彼らの船長となったワカバのために決死隊を結成し、根っこに近付きたいという。そして合体して小松の重機に変身する。よく見ると、彼らの内部には白いケムリクサがあった。重機は根っこに近付き、根っこを切ろうとするが、根っこも抵抗する。最後は渾身の力を振り絞って根を分断してダムを赤ギリから解放するが、ルンバたちも赤ギリに汚染されてしまい、アカムシに変身する前に自らスイッチを切って消滅する。
ワカバはそれを見て船長としてルンバが特攻することを認めてしまった自分を責めた。リンはその感情が不思議だったが、私たちが死んでも泣くのかと尋ねるとワカバは声を荒げて怒った。
トンネルを越えると雪国ではなく、富士山があった。しかし赤ギリが湧いているような赤富士だった。リンは「もう誰も死なせはしないと、お前もなあ」とワカバに呟いた。
そしてMXテレビでは、日清食品「どん兵衛」月見そばとのコラボCMにシームレスに遷ったから視聴者は度肝を抜かれた。ダテコーの「ひもてはうす」に続いてのコラボだ。日清食品の宣伝部にはCGアニメマニアがいるらしい。
ルンバが自決した所でワカバは泣くが、正直言って特攻隊を認めているようで感動しなかった。ところがその後すぐワカバがリンに激高して「(死んだら悲しむかって)当たり前じゃないか」と叫ぶところで、ウルウルときてしまった。ダメ押しされると年のせいか涙腺が弱くなる。
このアニメは決して特攻隊を認めているわけでない。今回の反省を元にして、如何に兵力を温存して勝ち抜くか。第9話以降は、ワカバの戦略家としての腕の見せ所があるかも知れない。