14年前の「キノの旅」のリメイクだ。あのショートショート風ファンタジー・ロードアニメの連作短編集が帰ってきた。原作のストックは有り余っているけど、設定自体は前期の続きではなさそうだ。もう一度最初から始まる感じがする。
今回の国へは安全だと言われていたのだが、ならず者の旅人に言わせると殺人罪が無いため殺人を許された無法者の集まりだという。キノは注意深く入国する。入国審査官もしつこく尋問した。入国してみるとみんな親切だった。ケーキはいつも大きく美味しい。長老さんにここにいてはどうかと尋ねられるが三日経ったので断る。
次の国へ行かなければならない。モトラドに乗ろうとしたら、ならず者が財産を置いていけと声を掛ける。ならず者が引き金に指を掛けた時、誰かが彼の腕を射貫く。彼は銃を拾おうとするが、雑貨屋の店主が自慢のライフルで弾き飛ばす。そして止めは長老だ。「この国は殺しに来る奴から殺すために殺人は罪を問われない」と言って仕込み杖を抜いて急所をブスリ。
このアニメにゴールはない。同じような旅を続け新しい人と出会うだけの話。はまる人ははまるし、嫌いな人はすぐ飽きる。
前期との比較論だが、第1話を聞いた段階では前期の前田愛、相ヶ瀬龍史の俳優コンビは慣れてしまえば怖いもの無しだ。今期の悠木碧はやや声を作りすぎている。前田亜紀を使う手はなかったのか?